「福祉サービス」の難しさ 2
在宅福祉が望ましいといっても、支援システムが充実していなければ、その介護・介助に当たる家族にとっては、そこは「修羅場」となる可能性もあります。
市町村は在宅者にとって不利にもならず、しかもそこが「修羅場」にならない在宅福祉サービスのあり方を考案し推進していかなければならないでしょう。
そうでなければ「施設福祉から在宅福祉へ」という目標を掲げても、それは単なるお題目にすぎません。
福祉サービスを必要とする人びとをほんとうに人間として処遇することはできないのです。
なお、福祉サービスの供給システムという場合の「供給」ということばは、おそらく英語のディリヴァリーの訳語でしょうが、それは単にサービスを届けることではなく、必要な良質のサービスをタイミングよく適切なやり方で確実に提供することであると考えておきたいのです。
この意味での「供給」活動が成り立つためにも、上述したような的確な需要情報が不可欠なのです。
そして供給活動の内容と方式がその主体ごとに異なる点に注目すれば、行政による供給と民間による供給との異同についても事前に確認し、またそれを広く住民に知らせておく必要があるでしょう。