生態系創造の4つの段階 2
これらの諸問題には、環境を構成する物理的諸要因が相互に働きかけている実態、生物生産の複雑な網の目、人間による一連の操作などがふくまれています。
貯水池が他の生態系と異なっている点は、主としてその物理的構造と、その結果として形成される系全体を、人間が短期間に造成する規模と速度です。
自然生態系がもっている動態に加えて、貯水池は・・・
a)極端に不安定で一時的な初期条件
b)最初の設計とそれにつづく放水操作
この2つによっておもに決定される永続的かつ予測が比較的可能な構造をもっています。
第三段階での初期変化の突発性についていえば、陸上生態系では森林火災や火山の噴火のような大災害は別として、たぶん貯水池に匹敵するような変化はないでしょう。
人間の操作についていえば、構造設計の特性と水位調節の特性とが、生態系の機能における連続的な要素です。
貯水池内でおこる諸変化の特性を示唆する一つの方法が、ある図に示されています。
この図は、開発がすすむにつれて重要性を獲得したり、あるいは失ったりする生態系のいろいろな構成要素について、人造湖の時系列的な影響の展開を示しています。